フランス料理について
フランス料理というと一般に「高級で敷居が高いもの」というイメージがあります。確かに世界三大料理の一つと謳われたフランス料理は、ローマ帝国時代からの長い伝統と歴史を持っています。
1970年代には、それまでのバターやクリームを多用した料理を見直し、食材のもつ自然な風味や質感、色を重視する、ヌーヴェル・キュイジーヌ(フランス語で「新しい料理」)も出てきました。その代表的な料理人ベルナール・ロワゾー氏のもとで修行した道野も、その流れを受け継いでいると言えます。
でも、ミチノ・ル・トゥールビヨンには、そうした背景知識は必ずしも必要ありません。みなさんをどれだけ幸せにできるか、どれだけ元気づけることができるか、そのことだけを考えて料理を作るからです。
ただ、フランス料理の本質を知れば、より深い感動を共有できるでしょう。料理人なら、より深く料理から学ぶことができるかもしれない。このページが、あるいは道野正の本が、その一助になれば幸いです。